英検3級は小学生から高校生まで幅広い年齢の人が受ける英検の級の一つです。「英検3級に合格するにはどのような勉強をすればよいのだろう」と悩んでいませんか?この記事では英検3級に最短で合格できる勉強法とおすすめの参考書を徹底解説していきます。ではいきましょう!
目次
英検3級の試験内容と求められる勉強法は?



英検3級のレベルに求められる勉強法
英検3級のレベルは英検公式によると中学卒業程度の英語力となっています。使われる語彙数は、1250〜2100語程度と言われており、英語の基本的な語彙が使われます。
英検公式には、5級から3級は「使える英語の登竜門」と書かれており、これから高いレベルの勉強法で英語を勉強していく際に必要な基礎の力の定着が求められています。
英検3級は、文法や単語を中心とした勉強法が基本となってきますが、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの四技能の英語の運用能力が問われるので、それらをバランスよく伸ばす勉強法で勉強していくことが重要となっています。
英検3級の合格率と正しい勉強法
英検3級に求めれるレベルの勉強法を把握するのには、英検3級の合格率をみてみるのが参考となるでしょう。英検は合格率に関するデータは、直近のものを公表していませんが、2015年のデータでは英検3級の合格率は52.9%でした。
英検3級は、単純に2人に1人は受かるというレベルの検定であるため、正しい勉強法でしっかりと対策を行うことで十分に合格することが可能です。また、二次試験の面接の合格率は約80%程度と言われています。正しい勉強法で一次試験に合格できた人は、引き続き面接も正しい勉強法で対策を行なっていくことで、ほとんどの人が合格することができるということができます。
英検3級の試験内容
英検3級の試験内容は、一次試験ではリーディング・ライティング・リスニングが課されます。そのため、全ての技能でバランスよく得点を取る勉強法で勉強を行なっていく必要があります。
リーディングのセクションでは、文法や会話の穴埋め問題と説明文、物語分の内容一致問題、穴埋め問題が主な出題内容です。文章の内容はそこまで専門的なものではないので、正攻法で文章を読む力を伸ばすような勉強法が効果的です。
ライティングのセクションでは、設問に対して自分の考えとその理由を述べるような問題が出題されます。設問も難しいものではなく、「祭りに行くのは好きですか」のようなカジュアルな内容が多いので、知識を身につけるような勉強法は必要ありません。
語数も25〜35語でよいので簡単に自分の意見を言えるレベルにまで持っていけるような勉強法ができればよいでしょう。
リスニングのセクションでは、会話の場面のイラストを選択する問題、会話の内容を解答する問題の主に二つの種類の問題が出題されます。複雑な内容は出題されないため、しっかりと単語を聞き取ることができる力をつける勉強法が重要です。






英検3級の取得がおすすめな人



英語の勉強法と英語力で周りと差をつけたい人
英検3級は、「中学卒業程度」の英語力とされているため中学生の英語力向上にぴったりです。英検3級の勉強法は、単語や文法といった英語の基礎を強化する勉強法が中心となってきます。そのため、中学生の段階からこの基礎を確実に固める勉強法を繰り返すことで、高校生や大学生になった時の更なる英語力の向上が見込まれます。
この記事では中学生でも実践できる英検3級の勉強法を紹介しているので、「英語を得意になるぞ!」というモチベーションが高い中学生のあなたはぜひこの記事の勉強法を参考に自分の勉強法を確立させて頑張ってください!
勉強法を改善して英語の基礎をもう一度固めたい高校生
英検3級は、中学卒業程度の英語力なので「高校生には必要ないだろう」と思われがちですが、大学入試に広く使える英検2級などの上位級を取得することを検討しているのであれば、受けて損がない試験となっています。
英検3級を正しい勉強法で学ぶことで、英検の形式に慣れることができますし、英検3級の対策をすることで英検の勉強法を身につけることが可能となります。「英語の基礎力に不安があるな」という高校生は、正しい勉強法で英検3級の勉強を行なってみると良いでしょう。
英検の勉強法が確立できてない人
大人になってもう一度英検の勉強をはじめようと考えているあなたは、まずは英検3級に取り組んでみるのがおすすめです。特に高校や大学を卒業してから英語に触れてこなかった人は、英語の文法や単語といった基礎の部分を忘れかけていると思います。
英語の基礎ができていないとこれからの英語力の伸びが悪くなりますし、いきなり上位級をめざすと難しくて挫折してしまうこともあるので、楽しみながら正しい勉強法を実践できる英検3級が英検の勉強を始めるには最適でしょう。






英検3級の取得にかかる時間とスケジュールの立て方



英検3級の取得に必要な時間と勉強法
英語は習熟状態に個人のバラツキが大きいので一概に何時間ということはできませんが、ざっくりとした目安として中学生であれば90時間、英語が苦手な高校生であれば30時間、英語のブランクのある大人であれば60時間を想定すると良いでしょう。
英検3級は正直なところ英語が得意な高校生であれば過去問を数年分演習してみるだけで十分に取得が可能な級です。ただ、英語が苦手であっても正しい勉強法を行うことで先ほど紹介したような目安の時間よりも少ない時間で英検3級に合格することは十分に可能です。
英検3級の勉強法の大まかな学習計画
英検3級の勉強法の計画の大まかな流れは、まずは文法と単語を徹底的にやり込み、その後演習問題や過去問を解いていくというものです。文法と単語は、コツコツと積み重ねるというよりも短期間で一気にやり切るというイメージです。特に単語はスキマ時間でコツコツとというイメージがあるかもしれませんが、短期集中が最も効率の良い勉強法なのです。
学習計画を立てる時のポイントは、まずは過去問を一度解いてみることをおすすめします。そして採点して結果を出して、合格基準点と比較してあと何点必要なのかを把握するのです。自分のスタート地点を知って、合格から逆算して勉強法などの学習計画を立てていくことが最も良い学習計画の立て方です。






最短で合格する英検3級の単語の勉強法



英検3級におすすめの単語帳
英検3級の勉強法におすすめの単語帳は、「英検3級でる順パス単」です。この単語帳の特徴は、最新五年間の出題データを分析して、英検3級の英単語を頻出順に掲載していることです。
よく出る単語というのはそれだけ基本的な単語ということであるので、最初から難しい単語を覚えなければいけないといったことはなく、スムーズに単語学習を進めることができます。英検の単語帳といえばパス単と言われているほど有名な単語帳なので、英検3級の勉強を始めようとしている人は購入を検討してみてください。
英検3級の単語を2週間で覚える勉強法
英検3級の英単語は、短期間で集中的に覚えることが効果的であるということを説明してきました。具体的な目安としては一日に200単語ずつやって単語帳を2週間で2周する勉強法を目標としましょう。
単語を学習するときは、机に向かって単語を発音しながらどんどんすすめていきます。2時間など時間を設定して、一周したら二周目、二周したら三周目と繰り返していきます。これを毎日二週間継続するという勉強法をすることで、英検3級の単語を2週間で覚えることが可能です。
英単語の学習に困っている人はこの勉強法をぜひ実践してみてほしいです。
英検の勉強におすすめの参考書



英検3級でる順パス単
英検3級の単語学習では「英検3級でる順パス単」を使った勉強法がおすすめです。パス単は英検の単語帳としては最も評判の良い単語帳です。頻出順に単語が掲載されているため、英語が苦手な人でも取り組みやすい参考書です。
今回紹介した英単語の勉強法をぜひパス単で実践してみてくださいね!
英検3級総合対策教本
英検3級の全般的な学習には、「英検3級総合対策教本」がおすすめです。教本は、英検3級に必要な文法などの前提知識、英検3級の実際の試験問題の各設問の解説、各設問になぞらえた演習問題の解説が一冊にまとまった参考書です。
この参考書を徹底的にやり込む勉強法を実践することで、英検3級に必要な実力をつけることができます。
英検3級のリーディングの勉強法



英検三級の勉強法①分からない単語や文法はすぐに調べる
英検3級のリーディングの問題演習をやっていくと思いますが、ぜひ実践してほしい勉強法の一つ目は、問題を解き終えたあとにパッセージ中にでてきた知らない単語や文法を調べることです。
問題演習をただ答え合わせをするだけで終えているのはもったいないです。必ず文法や単語の抜けを問題演習を通して埋めていけるようにしましょう。この勉強法は、意外と手間がかかりますが大きな効果をもつのでやってみてくださいね。
英検三級の勉強法②翌日に復習で音読する
英検3級のリーディングの実践してほしい勉強法の二つ目は、翌日に復習として音読をすることです。復習で問題の解き直しなどをする人がいますが、音読の方が短時間で高い効果を上げられる勉強法です。
試しに一度音読してみるとわかると思いますが、長文をスラスラと読むのは意外と難しいです。それは文や単語のつながりを瞬時に把握する力がまだついていないからです。この力を高めていくと、次第に長文を読むスピードも早くなっていきます。
復習での音読という勉強法を初めて聞いた人もいるかもしれませんが、長文の力をはやく上げることができる効果的な勉強法なので一度やってみてほしいです。
英検3級のライティングの勉強法



英検三級のライティングの勉強法①解答の型を覚える
英検3級のライティングの最初にやる勉強法は、過去問や参考書の解答例を参照して答えたかのパターンを暗記することです。基本的に英検3級のライティングの答え方のパターンは同じです。これらをまずは暗記することが最初にやるべき勉強法です。
英検三級のライティングの勉強法②よく使う表現を覚える
英検3級のライティングの解答の型をある程度覚えたら、次はよく使う表現を暗記していくことが次に行うべき勉強法です。よく使う表現としては、enable A to do〜「Aが〜できるようにする」といったものがありますが、このようなライティングで使える頻出表現をどんどん覚えていきましょう。
英検3級のリスニングの勉強法



英検三級のリスニングの勉強法①ディクテーション
英検3級のリスニングでまずやってほしい効果的な勉強法がディクテーションです。リスニングの勉強法というと、いきなり演習問題に取り組むという勉強法をイメージするかもしれませんが、いきなり演習問題を解いてもリスニング力は向上しません。
そこでまずは音声を聞き取る力自体を伸ばす勉強法をする必要があります。その勉強法がディクテーションです。ディクテーションとは、CDで流れた音声を紙に書き写す勉強法のことです。
この勉強法は大変ですが、毎日続けることで英語を聞き取る力自体を伸ばすことができるので毎日この勉強法を実践すると良いでしょう。
英検三級のリスニングの勉強法②シャドーイングをする
英検3級のリスニングでディクテーションがある程度できるようになったら、次はシャドーイングを行いましょう。シャドーイングとは、CDで流れてきた音声の後を追うように音読を行う勉強法のことです。シャドーイングは、初めてやると難しいと思います。そのため、ディクテーションに慣れてきたらこの勉強法を実践してみてください。
シャドーイングを毎日やる習慣がつけば、次第に英語の音声の意味を理解できるくらいまで音声を聞き取る力が高まってくるでしょう。
英検3級で高得点を取る勉強法のコツ



英検三級の勉強法のコツ①長文は先に問題文を確認する
英検3級の本番の試験で高得点を取るコツとしては、パッセージを読む前にまずは問題文を確認することです。これをするだけで得点率と読むスピードが上がります。
その理由としては第一に、どこに集中してパッセージを読むべきかがわかることです。問題で問われている内容をあらかじめ把握することで、文章を集中的に読むポイントがわかるようになります。
二つ目が、長文の内容を推測できるようになることです。問題文と選択肢からパッセージの内容がわかってしまうというのはよくあることです。内容があらかじめわかっていると、パッセージを読解するスピードが上がるのです。
この記事で紹介した勉強法と本番で使える裏ワザを組み合わせることで、リーディングで高得点を獲得できるように頑張りましょう。
英検三級の勉強法のコツ②リスニングは音声が読まれる前に問題文を確認する
長文同様にリスニングでも、問題文の先読みは有効です。特にリスニングは一度しか音声が読まれないため、あらかじめ内容を少しでも推測できているかが正解率に大きく影響します。
まとめ



この記事では英検3級の勉強法について紹介してきました。英検3級は英検を頑張りたい中学生でも、英語の基礎を固めたい高校生や大人でも今回紹介した勉強法を参考に取得を目指すようにしましょう。









竹本明弘。オンライン英検対策塾の英検コーチ塾長。社会人や受験生向けに英検の勉強法,計画,受験戦略について発信。webメディアでの掲載多数
高校で英検準一級、TOEIC860点を取得し、早稲田大学に現役で合格。「最短で英語力を上げる正しい勉強法を知ってもらいたい」という思いから英語の勉強に関する情報を発信している。