英検を早く取り過ぎると大学入試に使えない?条件や制度を解説

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こんにちは!大学受験コーチング「スタディチェーン」、英検コーチング塾「英検コーチ」、TOEICコーチング塾「TOEICコーチ」の3つの塾長を努めております竹本と申します!

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入試に英検を導入する大学が近年急増しており、英検の取得を検討しているかもしれません。この記事では、英検を早く取り過ぎると大学入試に使えないのか、何級以上が使えるのかといった英検の取得の条件について徹底解説していきます。

大学入試で英検を取るメリット

出願資格を獲得できる

大学への出願条件として英検の取得を課しているところがあります。特に、推薦入試やAO入試において英検の取得が出願条件となっていることが多いです。

このような場合は、英検を持っていなければそもそも大学への出願ができないため、英検を取得していないだけで、出願できる大学の選択肢が絞られてしまいます。出願資格としている大学は実際に多くあるので英検が使えないということはありません。

英語の試験が免除される

英検を取得していると、英語の個別試験の点数が満点扱いとなって、個別試験の受験を免除されるような入試制度を導入している大学があります。事前に英検を取得しておくことで受験期には、他の科目に集中して取り組むことができます。また、「本番で緊張してミスしてしまった」といったリスクを回避することができます。このような活用方法もできるので、英検が使えないということはありません。

共通テストや個別試験の点数が加算される

英検を取得していると、英語の共通テストや個別試験の点数が加算されるという入試制度を導入している大学があります。英語に自信がない人が、本番で高得点を取れなさそうな場合でも英検を取得しているだけで点数が加算されるので、大きなメリットとなっています。

英検準二級は使えない?大学入試に必要な級とは?

三級以下は使えない大学が多い

英検三級以下は使えない大学が多いです。特に関関同立やMARCHといったランクの大学では基本的に三級以下は使えないです。英検三級は中学卒業レベルの英語力とされているので、入試に使える・使えないに関わらず英語の基礎に不安がある人は、基礎固めの勉強として英検三級の取得を目指してみるのはありかもしれません。

二級以上を取得すると多くの大学でも使える

高校卒業レベルの英語力とされている英検二級を取得すれば、ほとんどの大学で利用することが可能となり、使えない大学は少なくなります。早慶をはじめとして、多くのMARCHの入試方式でも英検の基準は二級以上となっています。

二級より低いと使えない大学も増えてくるので、これから英検の取得を検討している人は、使えない大学が少ない二級を目標に勉強を進めていくと良いでしょう。

準一級以上でないと使えない大学も

基本的には英検二級を取得していれば多くの大学で利用することができ、使えない大学は減りますが、準一級以上を持っていなければ使えない大学もあります。代表的な例としては、立教大学が挙げられます。立教大学では、英検を共通テストの英語の試験の代わりに利用することができますが、合格のためには準一級に合格できるほどのスコアがなければ使えない制度となっています。

早く取り過ぎると大学入試に使えない?英検の有効期限とは?

有効期限は大学により異なる

英検の使えるか、使えないかの有効期限は大学によって異なってくるので、受験を検討している大学の最新の情報を確認する必要があります。傾向としては有効期限を定めず数年前にとったとしても使えないとはしない大学か、2年より前のスコアは使えないとしている大学が多いです。

高校2年生以降に取得するのがおすすめ

英検の有効期限として2年以内と定めている大学が多くあるため、英検が使えないといった事態を回避するために英検の取得は高校2年後以降に取得するのがおすすめです。中学生や高校一年生の時に英検をすでに取得した人は、使えない大学も多いため、使えない大学を減らすにはもう一度同じ級を受験し直すか上の級の取得を行う必要があります。

英検S-CBTは使えない?

英検S-CBTとは?

英検S-CBTが大学入試に使える・使えないの説明をする前に、英検S-CBTの説明をしていきます。英検S-CBTとは、コンピュータで行う型の受験のことです。(自宅のコンピュータは使えないです)英検S-CBTの従来の英検と比較した特徴は主に二つあります。

一つ目は、リーディング・リスニング・ライティングとスピーキングの四技能全ての試験が一日で完結することです。従来の英検は、一次試験でリーディング・リスニング・ライティングが課せられ、別日の二次試験でスピーキングが課せられました。そのため、一次試験に合格した人しか、二次試験に進むことしかできませんでした。一方で、S-CBTはリーディング・リスニング・ライティングの成績によらずにスピーキングまでを必ず受験することが可能です。

二つ目は、基本的に毎週土日受験できることです。従来の英検は、月に一回ほどの開催でした。一方で、S-CBTは毎週受験することが可能なため1ヶ月ほど前に申し込みを行えば、自分のスケジュールに合わせて柔軟に受験することが可能です。

英検S-CBTは大学入試に使えないのか?

結論から言うと、英検S-CBTも従来の英検同様大学入試に使えないことはありません。むしろ、大学入試に英検のスコアを利用することを考えているのであれば、英検S-CBTを受験することをおすすめします。

その最大の理由は、一日で四技能全てを受験することができるからです。従来の英検だと、一次試験を通過できないとスピーキングを受験できずにスピーキングのスコアを得ることができませんでした。英検S-BCTだと一日で全て受験することができるので、スピーキングのスコアを必ず得ることができます。

スピーキングのスコアの取得がなぜ必要かといえば、英検を入試に活用している大学の多くは、英検の合否で判定するのではなく「CSEスコア」で判定されるからです。これは、英検に不合格になってしまったとしても、一定のスコアを満たしていれば英検が使えないということはなく、普通に利用できるというものです。

英検の受験を検討している人は、大学入試で使えないことはないので、英検S-BCTを受験すると良いでしょう。

理系は大学入試に英検が使えない?

英検というと文系のイメージが強く、理系の学部では入試に英検が使えないのではと疑問に思った人もいるのではないでしょうか。実は、まったくそのようなことはなく文系の学部同様、理系の学部でも英検を利用することができます。英検は、プラスアルファの英語力を見ているというよりも、共通テストや個別試験の代わりとしての役割が大きいため、理系だから使えないといったことはなく文理関係ないとと言えるでしょう。

英検の勉強はいつからはじめるべき?

余裕をもって高二からはじめるのがおすすめ

英検の勉強は余裕をもって高二から取り組むのがおすすめです。2年より前だと使えない大学もあるためです。また、高三になると、共通テストや大学の個別試験に向けた受験勉強が本格化してくるためです。英語力の向上にもつながるため、使えない時期は回避しつつはやめに英検の勉強に取り組むとよいでしょう。

高三の部活引退後に集中的に取り組むという選択肢も

部活が忙しく、高二や高三の早い段階で英検の勉強に取り組めないという人も多くいると思います。そんなあなたは、部活引退後に集中的に英検の勉強に取り組んで短期間で英検を取得すると良いでしょう。ただ、引退した後の短期間で英検に合格するには、英語の基礎ができていることが必要なので、高一、高二の段階から英語の基礎を着実に固められるようにしましょう。

TEAPなどの他の外部検定は使えない?

TEAPとは?

TEAPとは、日本の高校生を対象として作られた大学入試専用の英語の外部検定のことです。英検の次に入試に利用している大学が多くあります。有名な事例としては、上智大学がTEAPを試験に積極的に採用しています。ただ、英検と出題傾向などは大きく異なり独自の対策が必要となってくるため、英検かTEAPかどちらかを選択した方が良いでしょう。

英検を他の検定と比較したメリット①使える大学が多い

いくつかある外部検定の中では、英検が一番利用できる大学数が多いです。逆に、他の外部検定が使えるものの、英検は使えないような大学は少ないです。このような汎用性の高さがほかの外部検定と比較した大きなメリットであると考えられます。特段の事情がない限り、高校生は使えない大学が少ない英検の取得をすることをおすすめします。

英検を他の検定と比較したメリット②長い歴史を持つため情報が豊富

英検は1963年から続く歴史ある検定であり、過去問や合格率といったデータベースが豊富にそろっています。また、最もメジャーな英語の検定の一つであるため、参考書や問題集もたくさんあり、勉強を進めやすいです。過去の情報が使えない検定などもあるため、その点英検は非常に優れていると言えるでしょう。

まとめ

この記事では、英検を早く取り過ぎると大学入試に使えないのか、何級以上でないと使えないのかを含めた大学入試で英検を利用するための様々な条件について紹介してきました。英検は使えない大学が少ないので使えない条件をしっかり把握して、有効に活用していきましょう。

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【この記事の監修者】

竹本明弘。オンライン英検対策塾の英検コーチ塾長。社会人や受験生向けに英検の勉強法,計画,受験戦略について発信。webメディアでの掲載多数

 

高校で英検準一級、TOEIC860点を取得し、早稲田大学に現役で合格。「最短で英語力を上げる正しい勉強法を知ってもらいたい」という思いから英語の勉強に関する情報を発信している。

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