英検2級は英検を受験する中学生、高校生で目標としている人が多い級だと思います。そこで英検2級は中学生や高校生、高一でも合格できるのか、英検2級の一次試験と二次試験の合格率は何%なのかを英検コーチの講師陣が2022年度の最新の統計から徹底解説していきます!
目次
英検2級の合格率と合格点



「英検2級は難しいですか?」と言う質問をよくいただきますが、一概に簡単や難しいは言えないです。ですので具体的な数字を加味して英検2級の合格点、合格率や世代別の合格率を解説していこうと思います!
英検2級の中学生の合格率は?
英検2級は優秀な中学生であれば受験には使えないとしても力試しで受ける人もいるので、画面の奥の優秀な中学生に向けて英検2級の合格率について解説していこうと思います!
結果だけ先に見ると、中学生の英検2級の合格率は1%以下です。中学生が受けるにはとんでもなく難しい試験だと言えるでしょう。なぜなら英検2級は高校範囲の終了範囲、つまり大方の英語すべてを網羅しているからです。
英検2級の一つ下の英検準2級の合格率も2%程となっており高校英語がどれだけ難しいかがうかがえますね。英検2級で合格率1%の中学生は灘や開成、筑駒などの全国トップクラスの高校を受験するのでしょう。
英検2級の合格率は中学生では低いですが英検準2級の合格率を高める勉強法を下に掲載しているので是非ご覧ください。
英検2級の合格率は低い?
今度は高校生を主な対象として英検2級の合格率について解説していこうと思います。英検2級の全体の合格率は大体27%となっており四人に一人は受かるような合格率です。
高校生の多くが英検2級を受けるのでこのような合格率になっています。と言っても、四人中三人がおちるので簡単な試験とは言えないでしょう。
英検2級は合格率は高いとは言えませんが受からないような試験ではないでしょう。英検2級の合格率を高める勉強法を下に紹介しておくので是非参考にしてください。
英検2級の合格点とその他の級の合格点
近年英検では英検CSEスコアというものが導入され英検の合否だけでなくどのレベルで合格したのか、後何点ほどでどの分野の点数が足りていなかったのかがより鮮明に見えるようになりました。
英検CSEスコアが導入されたことで以下の表を見てもらうとわかるように英検2級を受験したとしても英検準1級レベルのスコアを取得することができるのです。英検2級の合格点を取りつつ英検準1級までそれくらい点数が必要なのかも一気に参照できるようになりました。
各級 | 一次試験(R/L/W) | 二次試験・面接(S) | 合計点 |
英検準1級 | 1792点(2250満点) | 512点(750満点) | 2304点(3000点) |
英検2級 | 1520点(1950満点) | 460点(650満点) | 1980点(2600点) |
英検準2級 | 1322点(1800満点) | 406点(600満点) | 1728点(2400点) |
英検2級とTOEICの合格率を比較!



英検2級を取るよりほかの試験を受けたほうが合格率は高くなるのではないかということを言う人がいるともいます。そこで英検と並行して有名な英語の試験と英検2級の合格率を比較してみました!
英検2級はTOEICでいうどれくらい?
英検2級とTOEICの合格率を比較する前にまずは英検2級はTOEICでいうと何点ぐらいなのかを見ていきます!
最新のCEFR基準によるとTOEICの四技能試験と比べて大体500~780点レベルです。英検2級も点数によって大きく基準が変わり英検2級で高得点であれば準一級ほどの実力も認められます。
大学受験で使われるTOEICは民間で行われているものとは少し違う試験になりますが四技能がフルで試される試験になりますので、合格率を気にする人は英検2級を選んだ方がいいかもしれません。
英検2級とTOEICの合格率を比較!
英検2級は合格率、TOEICでは得点率を比較していきます。
まず前提として英検2級を受ける受験者層は高校生が大半を占めます。それに比べてTOEICは大学生を含むが学生と社会人が半々となっています。
ですので当然難易度も変わってくるのですが、英検2級は範囲が指定されているのでそれに合った対策が可能です、なので合格率もそれなりに高いです。
しかしTOEICは範囲が曖昧でしかも難易度の高い試験かつ合格率と言う概念が存在しないので、TOEICで英検2級レベルを得点するとなると高校生では10%といったところだと思います。
英検2級の合格率とTOEFLを比較!



こちらも英検2級を受ける人なら一度は聞いたことがあるであろうTOEFLの得点率と英検2級の合格率を比較していこうと思います!
英検2級はTOEFLでいうどのくらい?
TOEFLは先程述べたTOEICよりもより日常会話に寄り添った試験になります。
TOEFLもTOEICと同じく合格率と言うのではなく得点率で試験は評価されるのでしっかり得点を重ねていくことが大事になります。TOEFLは正直TOEICよりもネイティブなので難易度は高いです。
英検2級はTOEFLはで言うと42~71点ぐらいになります。留学経験があったりネイティブの人は英検二級の合格率よりTOEFLの得点率の方が高くなると思います。
英検2級とTOEFLの合格率を比較!
英検2級とTOEFLは正直レベルが違うので比較するまでもないですが、高校生や中学生ではなく社会人で英検2級かTOEFLを受けようと迷っている人は最初に英検を受けるといいと思います!
他の試験の合格率や得点率に関係なく英語とはどんなものなのかを意識しながら英検2級を受けると他の試験でも合格率や得点率が上がっていくと思います!
英検2級の試験内容は?



ここでは英検2級の一次試験そして二次試験の内容とそれぞれの合格率について詳しく解説していこうと思います!英2級の合格率と試験内容で注意の必要な箇所にも気を付けながら解説していきます!
英検2級の一次試験と合格率
英検2級の一次試験の内容は以下の内容になります。
一次試験(筆記85分、リスニング約25分)
技能 | 形式 / 問題数 | 解答形式 |
リーディング | 短文の語句、空所補充 / 20問 | 4肢選択 |
長文の語句、空所補充 / 6問 | 4肢選択 | |
長文の内容、一致選択 / 12問 | 4肢選択 | |
ライティング | 英作文 / 1問 | 記述式 |
リスニング | 会話の内容、一致選択 / 15問 | 4肢選択 |
文の内容、一致選択/ 15問 | 4肢選択 |
ここで大事になるのはリーディングであると考えます。理由はリスニングは一朝一夕で身につくものでなく、時間がかかるからです。それに英検2級もリスニングの合格率、得点率は英語の慣れている人でもかなり難しいです。
英検2級の一次試験の合格率は大体30%前後と言われています。簡単とは言い難い合格率ですがリーディングで8割を取れれば合格率は70%にも上がると言われています。
英検2級の二次試験と合格率
英検2級の二次試験の内容は以下のようになっています。
技能 | 形式 / 問題数 | 解答形式 |
スピーキング | 音読 / 1問 | 個人面接 |
パッセージについての質問 / 1問 | 個人面接 | |
イラストについての質問 / 1問 | 個人面接 | |
受験者自身の意見など / 1問 | 個人面接 |
英検2級の二次試験は主にスピーキングがメインになっています。試験の中で英語も質問されるからリスニングも必要なのではないのかと言う人もいますが、それは心配いりません。なぜなら英検2級の二次試験で質問される内容は決まっており覚えればいい話なのです。
それから英検2級の二次試験の合格率なのですが一次試験を突破した人の85%が合格すると言われてます。ですので英検2級では一次試験がどれだけ重要なのかがわかります。
高校生でも英検2級の一次試験で合格率が高い人とは



ここでは英検2級の一次試験で合格率の高い人の特徴を何点が挙げて解説して言おうと思います!このポイントに当てはまる人は英検2級の勉強には最適かも!?
勉強計画を立てて英検2級の一次試験の勉強ができる人
英検2級の受験者層は高校生が多いと思います。高校生は定期テスト,部活などが重なり英検2級の勉強が疎かになりがちです。
英検2級の合格率の高い人は英検2級の受験が決まった段階で最初に勉強計画をしっかり立てます。そうすることで予定に合わせることができ効率よく勉強を進めることができます!
英検2級の合格率が高い人は学校の英語の勉強も英検2級の勉強に役立てていたりするのでそれも効率的に勉強を進める一つの勉強法だと思います。
英検2級の基本的な文法をしっかり身に付けている人
英検2級の一次試験の合格率が高い人はリーディングの次にライティングが重要であることを理解しています。英検2級でリーディングと同じくらいライティングは重要になってきます。
ライティングはしっかり基礎にはめて書けば点数を稼げるところです。基礎的な文法がしっかり使えれば最低でも100字程度の英作文を書くことが可能なので英検2級の合格率を高めるにはライティングの対策も欠かせないと言えるでしょう。
高校生でも英検2級の面接で合格率の高い人とは?



ここでは英検2級の二次試験つまりスピーキングテストの合格率が高い人の特徴を二点述べようと思います。スピーキングは何に気を付ければいいか分からない人は必見です!
英検2級の面接の空気感に慣れている人
英検2級の二次試験はある程度英語ができる人が集まっているので「自分は受かるのだろうか」と不安になることがあると思います。その不安が試験に出るのです。
英検2級の二次試験の合格率が高い人は本番の練習を何度もやって本番の緊張感に慣れることを需要にしています。英検2級の二次試験は態度と言う評価があり、この評価を満点にすることは英検2級の二次試験の合格率を上げることには欠かせないのです。
態度の点数を満点にすることで英検2級の二次試験の合格率はぐっと上がりますし、他のTOEFLやTOEICを受ける際に絶対に生きていくので是非練習を重ねてみてください。
英検2級の面接の内容をよく知っている人
先ほど述べたように英検2級の二次試験には決まった形があります。英検2級の合格率を上げるには英検2級の二次試験の面接の方を覚えるのが一番有効です。
参考書や問題集にも掲載されているのですが難しいものは少なく簡単に覚えることが可能です。逆に英検2級の面接の練習を怠ってしまうとほぼ間違いなく落ちてしまいます。
そうならないためにも英検2級の面接の方をしっかり繰り返して音読し、本番の空気に慣れることで合格率を上げましょう!
まとめ
①英検2級の合格率は一次試験は30%、二次試験は87%
②しっかり対策すれば間違いなく合格できる
③参考書や問題集で英検2級の問題になれることで合格率up!



竹本明弘。オンライン英検対策塾の英検コーチ塾長。社会人や受験生向けに英検の勉強法,計画,受験戦略について発信。webメディアでの掲載多数
高校で英検準一級、TOEIC860点を取得し、早稲田大学に現役で合格。「最短で英語力を上げる正しい勉強法を知ってもらいたい」という思いから英語の勉強に関する情報を発信している。
その他の英検に関する記事はこちらから!