大学受験の現代文にて高得点、成績UPのために必要な現代文の学習計画、及び独学の勉強法とおすすめの参考書を徹底解説します。難関大志望の方を中心にレベル別に共通、共通テスト対策の現代文、二次対策だけでなく基礎固めから応用と演習まで詳しく解説しています。
目次
【独学】現代文の参考書の選び方|受験に必要な現代文の力とは?



- 「現代文の参考書はどれを選んだらいいのかわからない」
- 「現代文ってセンスで解くものだから勉強する必要はないんじゃないの?」
- 「大学受験における現代文の勉強を独学で最速で終わらせたい」
このような悩みを持つ受験生は数多くいるのではないかと思います。
私自身も、現役の受験生のころは現代文の参考書選びはすごく悩みました。なぜなら、どういう参考書を使って、どのような勉強法をしたら、現代文参考書で点数があがるのかというイメージが中々持てなかったためです。ただ結果的には独学で十分に早稲田や慶応レベルの問題がサクサク解けるようになりました。
現代文は自分のレベルにあった参考書探しが難しい
受験における現代文の参考書学習のメソッドというのは中々確立されていないのではないかと感じることがあります。英語であれば、単語帳や英文法書、英文解釈の参考書から英語長文の参考書まで、さまざまな参考書が種類豊富に展開されており、ある程度この偏差値帯の人はこの参考書を、ここまで偏差値を挙げたいという人はこの参考書を、英単語帳はこの数種類の中から選ぶことをおすすめします。といったようにある程度体系化されているのは受験生であれば理解できるかと思います。
しかし、現代文の参考書学習に限っていえば、そうではありません。英語の学習とは違い、どんな参考書をどのような順序で取り掛かればいいのかといったことが中々体系化されていません。
受験生がやりがちな現代文への誤解
そのため、多くの受験生は現代文の参考書学習をどのように勉強すればいいのかがわからず後回しにしてしまい、結果として「現代文はセンスで解くもの」だ。といった間違った結論に至ってしまうのです。
そこで今回はそんな受験勉強のブラックボックスともいえる現代文学習のおすすめ参考書をしっかりと、使用用途や取り組むレベルを偏差値別にしっかりとわけて紹介していきたいと思います。
この記事を最後までしっかりと読み通すことによって受験勉強の現代文学習で変に悩むことはなくなるかと思います。ぜひ最後までお付き合いください!
参考書選びの前に|大学受験の現代文の独学に必要な力とは



現代文の参考書学習の前に現代文に必要な力を確認しましょう。大学受験における現代文に必要な力には、具体的には「3つの軸」をしっかりと勉強する必要があります。それは、
- 漢字
- 現代文のキーワード
- 文章の読み方・論理展開
の3つとなります。
現代文の参考書で必要な語彙力(漢字・キーワード)を身に着けよう!
大学受験の現代文では、参考書学習でしっかりと語彙力をつける必要があります。現代文が苦手な受験生はこの現代文の語彙の部分をないがしろにしている傾向があります。
現代文は日本語で、文章自体は読むことができるわけだからわざわざ語彙の勉強をする必要がないと考えてしまう受験生がとても多いです。しかし、大学受験の現代文は日本語ではなく別の言語ととらえて、しっかりと参考書学習に取り組みましょう。
評論文を読むに当たってキーワードの暗記は早慶、旧帝大以上を目指すなら今すぐ
高校生、浪人生含め受験生の中には、読書好きな人もいることと思いますが、現代文の「評論文」を読んでいる人はほぼいないに人でしょう。また、普段から本を読んでる人は、現代文評論文特有のキーワードと呼ばれる「蓋然性」「イデオロギー」「アイロニー」といった単語が正しく理解できますか?
そもそも出てこないと思います。なぜなら、現代文の評論文というのは、小説のように筆者→読者に読ませるために作られた文章ではありません。
筆者が学者であったり、哲学者だったりします。学者などが「環境問題」や「宗教」「近代」といったものについて書いた論文から抜粋され問題が作られる、といったことも非常に多く、専門用語が散見される場合がとても多いです。
例えば、Twitterでいうと、リムる、フォロバする、ツイートするなどの専門用語がありますがこれらは、知っていないと意味が分からない単語ですよね。Twitterになじみがない人には意味が分かりません。Twitterをやっているから、知っているから、背景知識があるからわかるのです。
現代文の評論文というのは、その文章のテーマに精通した人にしか読まれない前提になっている場合が多く、その文章の一部を抜粋したもので問題が作られているといえます。
つまり、文章は普通の学生が聞いたこともないような専門用語ばかりです。そもそも学生に読まれるように作った文章ではないので当然ともいえます。現代文で語彙の参考書学習をおこたると悲惨な目にあうことがわかるかと思います。
自分の目的や自分のレベルに合った参考書を適切に使い分けよう!



自分のレベルに合っている現代文の参考書を選ぶ
自分のレベルにあっていない現代文参考書を選んでしまうと、お金の無駄になってしまうどころか学習進捗に大きな影響を及ぼしてしまいます。現在の実力が偏差値50あたりの実力しかないにもかかわらず、背伸びをして偏差値70の実力を持つ人が使うような参考書に手を出してしまうと学習効率が格段に落ちてしまいます。
自分が志望校合格に向けて、力をつける・足りないものを埋めるために使うのが参考書です。
現代文参考書を選ぶ際には、絶対に自分のレベルにあっている現代文参考書を選ぶようにしましょう。
あくまでこの記事に載せてある情報はあくまでも参考でしかありませn。「この記事に載っていない参考書には取り組んではいけないんだ」という風に考えるのだけは、絶対にしないようにしてください。
志望校と自分の距離を測り、当記事などを参考にしつつ、最終的には自分で必要な参考書を判断してください。
本屋で参考書を選ぶのは絶対にだめ
よく本屋で現代文の参考書を選んでいる方を見かけますが、なるべくやめた方が良いです。その理由は、勉強時間が削られることと焦って現代文の参考書を決めてしまう可能性があります。現代文の参考書を選ぶのには時間がかかりますし、他の教科の参考書や漫画コーナーにも目が行きがちです。
また、本屋によって置いてある現代文の参考書は様々なので、自分が欲しい参考書がその本屋にない場合は、無理やり参考書を買うよりも今の自分のレベルと自分の志望校の特徴を踏まえて現代文の参考書を買うことが一番だからです。
大学受験の現代文だけでなく全ての大学受験に必要な科目の中で参考書選びは、あなたの受験人生を左右するといっても過言ではありません。必ず事前に買う現代文の参考書を選んでから書店に行くようにしましょう。この記事を読んで自分のレベルに合った参考書選びに是非役立ててみてください。
もし自分ひとりでは現代文のやるべき参考書がわからない人はスタディチェーンという勉強計画を立ててくれる塾を調べるのも良いと思います。



まずは志望校に合格するために、現代文の漢字を身につけよう



現代文の漢字問題は配点が少ないとはいえ、周りの受験生はは基本的に点を落とさない分野なので、差をつけられないようにしっかり学習しておきましょう。
入試漢字マスター1800+
<特徴>この現代文の漢字参考書の特徴は
- 大学受験に必須の約1800語を収録
- 漢字の意味も併記
- 薄くて軽くて持ち歩きやすい
- 赤シート付
この現代文の参考は大学受験に必須の約1800語を収録しています。
「書き取りが1200語」・「読みが400語」・「四字熟語が200語」が収録されており、大学受験において出題される漢字のほぼすべてを収録しています。
つまり本書一冊だけで大学受験における漢字の対策は十分な内容になっています。ただ、収録語数が1800語と少しおおいため、ここまでしっかりやる必要はないのかもしれません。
漢字一問一答【完全版】
<特徴>入試頻出漢字を厳選して収録
入試問題を分析し、特に頻出の漢字を厳選して収録。問題はすべて「横書き」で出題。出題漢字とともに「語句の意味」「漢字の訓読み」「類義語・対義語」を掲載。
この現代文の漢字参考書は実際に入試に出題された問題から、特に頻出の漢字を厳選して収録されており共通試験形式問題にも完全対応しているため、共通試験対策で漢字の勉強がしたいという人にはこの参考書に取り組んでもらいたいです。
銀の漢字ー必須編
<特徴>
大学入試に頻出の漢字を精選。漢字問題・記述問題の基礎に十分なレベル。例文・意味付きなので、用法まで覚えられる。「書き取り」「読み」だけでなく、対義・類義語、同音異義語、四字熟語も充実。
この現代文の漢字参考書は、短期集中で漢字をマスターしたいのであればこの1冊がおすすめ。収録語は1200なので先ほど紹介した入試漢字マスターよりは少なめですが、よほどの難関大学でない限りはこの1冊でも十分だと思います。デザインもきれいなので見やすい取り組みやすい1冊だと思います。
頻出入試漢字コア2800
<特徴>
漢字を「書く」「読む」だけでなく、語の意味もしっかり学習できるように工夫された、漢字対策書。漢字の意味も覚えられるように、漢字の横に、その例文における語の意味を簡潔に掲載。例文の中に語の意味を織り込んだ「分かる」コーナーや、意味から考えるテストを用意。
この現代文の漢字参考書の一番の特徴は「網羅性」の高さです。
書く/ 読む/ 分かる/ 同音・同訓漢字/ 似た形の漢字/ 間違いやすい漢字/ 特定の言葉に結びつきやすい漢字/ 対義語/ 類義語/ 四字熟語/ 入試問題/ 新しい常用漢字と内容がとても多いため、おすすめしたい対象の人は、自分の志望する大学の漢字の配点が高い・難しい漢字が多く出る、または時間がある浪人生に使ってもらいたい参考書です。
②大学受験突破のために、参考書で現代文のキーワードを身につけよう



現代文の参考書を解いていると、普段聞かないようなキーワードの意味を問われることが多くあります。「小説は読めるけど評論文を理解するのが難しい」と感じている人ほど、国語を学ぶ上で必要なキーワードを抑える必要があります。
ことばはちからダ!現代文キーワード
<特徴>この現代文参考書は1つのキーワードに対する、解説・例文が豊富に掲載されている点が大きな特徴で難易度の高いキーワードでも、例文・解説で詳しく学ぶことができます。
『ことばはちからダ! 』は、現代文を読解する上で不可欠なキーワードが載っている参考書です。
皆さんは、英語や古文、漢文を勉強する際には単語や語彙の勉強を必ずしていることと思います。
しかし、現代文では単語や語彙の学習は軽視され、語彙の勉強をしている人は少ないように思います。
現代文も英語などと同様に言語なので、単語や語彙を強化することで必ず力がつきます。
現代文キーワード読解
現代文キーワード読解は、いま、現代文の評論問題ができない子を救う最強の参考書となりうる現代文参考書です。また、評論文を読むことに対して、抵抗感がなくなります。
の参考書は、現代文を解くうえで必須なキーワード、知識をこれ1つで身に付けることができます。構成は右側に簡単な文章。その下に要約があり、左側のページには語句とその語句の説明が書かれている、という形になっています。
イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード
この現代文参考書は、評論文を読み解くための「背景知識」と「キーワード」を豊富なイラスト図解とともにやさしく解説されており、「言語」「文化」「経済」といった、現代文で頻繁に題材にされるテーマやキーワードを学ぶことで、難解な文章を読みこなす基礎がしっかりとできます。
また、この参考書を使うことで現代文特有のキーワードを学ぶことができるだけでなく、評論文を読解をするときにとても読みやすくなる頻出のテーマについても学ぶこととなり、一石二鳥の現代文参考書となっています。
イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワードをAmazonで見る
③参考書学習で現代文の読解力を身につけよう



次に、志望校に合格するために必要な、現代文の読解力を身につける参考書を紹介していきたいと思います。
現代文が苦手な人におすすめの参考書(偏差値目安:50以下)
田村のやさしく語る現代文
現代文が苦手だという人に鉄板としておすすめされている参考書、『田村のやさしく語る現代文』です。代々木ゼミナールから出版されています。
この現代文参考書は大学入試現代文読解のための参考書+問題集の入門書。 大学入試の現代文は高校の授業とは大きく違います。そこで入試現代文読解法を一から学んでもらうため、特に現代文が苦手な人向けに編集しています。
この現代文問題集は、現代文が苦手で読解力に自信がないという方におすすめです。この現代文問題集は、基本的な文法にも触れられており、例えば助詞の使い方でどのように文章の意味が変わるのかといったことから丁寧に解説しています。
現代文がそこそこな人におすすめの参考書(偏差値目安:50~60)
「現代文はそこそこフィーリングで解けてしまうけど、点数の波が激しい」
という人は、先ほど紹介したものよりも1つ上のレベルの読解法をインプットして、問題演習に取り組みながら、自分の足りないところを分析していくという勉強法をおすすめします。
そのために、活用できる参考書をいくつかご紹介します。
船口のゼロから読み解く最強の現代文
この参考書は代々木ゼミナールで大人気の現代文の授業そのままの軽やかな語り口で、現代文読解の「正しい基本」をていねいに講義します。スポーツでも勉強でも、まずは「正しい基本」を知ることが必要です。「現代文の読み方がわからない」「現代文はフィーリングで解いている」という人にぴったりな1冊です。
- 実践を交えて、現代文の読解力を上げていきたいという受験生
- 読解法をある程度インプットしたのに、それを意識して演習ができていないという受験生
といったような受験生におすすめしたい参考書です。
板野博行の現代文教室
この現代文参考書はポイントにしぼった解説で、基礎力が身につくことが大きな特徴となっています。
【読解編】【テーマ編】の2部構成で、現代文読解の大切なポイントをしっかり学べるよう工夫されています。
【読解編】
「板野式」読解ルールで、文章の構造を明確にとらえることで、読解力が身につきます。
短問を解きながら、実践力も養います。
【テーマ編】
入試現代文でよく出るテーマを、豊富な図版とともにわかりやすく解説しています。
頻出テーマに関連する「現代文重要語句」も多く扱っているので、語彙力も身につきます。
- 現代文の学習につまづいている人
- 現代文の基礎の勉強は高速で終わらせたい人
といったような受験生におすすめしたい参考書です。
現代文の解法 読める!解ける!ルール36
現代文の解法 読める!解ける!ルール36は現代文を初めて学習する人向けの「読み方」がまとまった参考書です。
現代文を初めて学習する人向けの「読み方」がまとまった参考書で、正しい読み方が癖なく1冊(全4章)になっているのでとても勉強しやすい参考書となっています。
この現代文参考書は、評論9つ、小説3つが文章題としてありますが、自分の行きたい志望校に小説の問題が出ない入試形式であれば小説の3題はやる必要はありません。
1.第1章と第2章の「読み方」の部分を読んでいく。
文章読解が出来る人はどういったことを意識しているのか、初見の文章を見たときにどのようなところに意識を向ければいいのかを読みながら学んでいきます。
第2章の評論文の読み方の項目には一つのテーマが終わるごとに短文を使っての練習問題が付いているので、必ず解いてください。
2. 第4章の演習問題を解く
第1章・第2章でインプットした「読み方」を実際に使って解いてください。
解くのは評論文の問題のみで問題ありません。
3.普段の現代文演習の中で「読み方」を実践していく
何よりもこの参考書に書かれてある「読み方」を定着させることが大切です。
普段の現代文演習の中でこの参考書で得た「読み方」を何度も実践し、つまずくごとに
第1章・第2章に書かれている内容を読み返すようにしてください。
- 現代文に取り組むうえで、読み方のルールをあたまのなかに入れておきたい
- 現代文の読み方をここでマスターしておきたい
といった受験生におすすめしたい現代文の参考書です。
現代文の解法 読める!解ける!ルール36をAmazonでみる
現代文が得意な人におすすめの参考書(偏差値目安:60以上)
「現代文はフィーリングで解けてしまうし、得点も安定しているけど、正しい読解法を学習しておきたい」
「現代文を自分の武器にしたいため詰めるとこまで詰めて勉強したい」
という人は、難易度の高い読解法をインプットできる参考書を活用するのがいいと思います。
そのために、活用できる参考書をいくつかご紹介します。
現代文読解の基礎講義
この現代文参考書は駿台文庫から出版されている『現代文読解の基礎講義』という参考書です。「基礎講義」という参考書名ですが、東大や阪大の問題も掲載されていることから、このレベルで紹介しています。
この参考書の最大の特徴は、「しかしが来たらマーカーを引く」のように、方法論がとにかくはっきりしているので学習しやすいという点です。
他の参考書であると、「逆接に注意」のような記述ですが、試験で実際にどう読んでいけばいいかという部分がルール化されているので、実際に解くときに方法論を運用しやすいです。
ただ、マーカーをつけることが目的化してしまう危険性があるので、読むためにマーカーを付けているということは忘れないでください。
- 現代文はそこそこフィーリングで解けてしまうし、得点も安定しているけど、正しい読解法を学習しておきたい受験生
- 現代文におけるハイレベルの読解法を学習したい受験生
といった受験生におすすめしたい参考書となっています。
現代文ポラリス2
この現代文参考書は偏差値60の壁を破りたい人におすすめの現代文参考書問題集です。偏差値60台の方はさらに力を伸ばすために、よりレベルの高い問題文にチャレンジしてみましょう。
偏差値60台になると、すでに基本的な読解力は身についていると思われます。ここからさらに偏差値を伸ばすためには、現代文の参考書に取り組む際、難易度の高い問題も取りこぼさないようにすることが大切です。
そのためには論理的思考力が鍛えられるような現代文参考書・問題集がおすすめです。また現代文の問題を確実に解くためのテクニックに言及した問題集もあります。偏差値を70台まで押し上げたいけど伸び悩んでいるという方は、そういったテクニックを身につけるのも一つの手です。
- 現代文で偏差値60の壁を破りたい人
- 難易度の高い問題も取りこぼしたくないという人
といった受験生におすすめしたい参考書です。
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④大学受験突破のために、実際に参考書の問題を解いて、現代文の解答力を身につけよう
「現代文は日本語で書かれているんだから、できて当たり前」
こんな風に思っている受験生は非常に多いです。
しかし、現代文は日本語で書かれているからこそ、文章の難易度がそもそも難しく、難易度の高い文章の中で「日本語のルールを本当にわかっているか」ということを質の高い状態で問われます。
ですので、「言われてみればわかる」日本語のルールを本当に自分が読解・解答のときに意識することができているか。
それを確認するためにも、実際に問題を解いて解答力を上げていく必要があります。現代文の参考書だけでなく、おすすめしたい問題集も併せて紹介していきたいと思います。
現代文が苦手な人におすすめ(偏差値目安:50以下)
入試現代文へのアクセス 基本編
<特徴>
この現代文の参考書・問題集は比較的簡単な問題が多いので基礎を定着させるのにぴったりの参考書です。本文解説が詳しいので、ただ答えあわせをするのではなく、自分の読み方とのズレを確認して下さい。
『入試現代文へのアクセス 基本編』は、苦手な人にもおすすめできる分かりやすい現代文参考書です。全部で16題の問題が載っており、文章中の構造や問題の解き方などをとても詳しく解説してくれるとても良い参考書といえるでしょう。現代文の偏差値が40台など、かなり苦手意識のある人でも解き進めることができるので最初の1冊目として最適です。
現代文の問題を解くのが苦手な場合、いくつかの原因が考えられます。多くの人の苦手な李湯となっているところは、読解力不足です。本文の内容について理解するという意味もありますが、それ以上にそれぞれの問題で何を問われているのか?をしっかりと読み取るための読解力が不足していると得点が取れません。また、現代文でよくテーマになる概念や考え方に対する知識がないと、出題の意図を読み取りにくくなってしまうという場合もあります。
こうした苦手の原因を解消するために役立つのが「現代文へのアクセス」シリーズです。
- 現代文がぜんぜんわからないという受験生
- 高校基礎レベルの現代文ですでにつまづいてしまっている受験生
におすすめしたい現代文参考書です。
現代文がそこそこな人におすすめ(偏差値目安:50~60)
入試現代文へのアクセス 発展編
<特徴>
比較的簡単な問題が多いので基礎を定着させるのにぴったりの参考書です。本文解説が詳しいので、ただ答えあわせをするのではなく、自分の読み方とのズレを確認して下さい。問題難易度が標準私大レベルに向上しています。
この現代文参考書は記述問題も載っていて、選択問題しか出ない私立大学の入試を受ける人にも役立つ内容なので一通り解くようにするのがおすすめです。
入試現代文へのアクセスシリーズは解説がわかりやすく、簡潔にまとまっています。そのため現代文の読解問題が苦手な人でも回答を導き出すまでのプロセスをきちんと理解することが可能となっています。
入試問題をそのまま掲載しているのではなく、 入試問題をベースにしながら問題が解きやすいようにある程度加工した内容で出題されているため、解き方を学ぶために最適な素直な形式です。
- 現代文の波をなくして、高得点を取り続けたいという受験生
- 要約をしてみたいが、方法論がよくわかっていない受験生
におすすめしたい現代文参考書です。
現代文が得意な人におすすめ(偏差値目安:60以上)
ここから紹介する現代文参考書は、特に現代文が得意な人、現代文を自分の武器科目にしたいという人向けの参考書一覧です。
入試現代文へのアクセス 完成編
この現代文参考書の特徴は、記述形式を含むハイレベルな現代文の問題が16題収録されていることです。さらに、各問題の解き方や重要語句が詳しく解説されています。
『入試現代文へのアクセス完成編』は難関大学レベルの記述問題が演習できる参考書です。
同じ出版社から3冊出ている「入試現代文へのアクセス」シリーズの中で、最も難しい問題が収録されています。本文の読解方法と設問の解き方が分かりやすく解説されているため、現代文の実力を仕上げたい人には非常におすすめです。
まずは、姉妹現代文参考書の『入試現代文へのアクセス基本編』や『入試現代文へのアクセス発展編』などを解いた後、『入試現代文へのアクセス完成編』に取り組みましょう。また、志望大学の過去問に挑戦してみたものの、解き方が分からなかったという人にも役立ちます。
難易度が高い現代文参考書なので、『入試現代文へのアクセス完成編』を取り組む前に同じ出版社から出ているより易しい姉妹編教材の『入試現代文へのアクセス基本編』や、『入試現代文へのアクセス発展編』を解いた上で、『入試現代文へのアクセス完成編』に着手しましょう。
- 現代文はそこそこ得意だが、難しい文章・問題になると点数が安定しないという受験生
- 読解法をある程度勉強したので、ハイレベルな文章・問題をガシガシ取り組んでいきたいという受験生
におすすめしたい現代文参考書です。
現代文と格闘する
現代文参考書、『現代文と格闘する』は、早慶や旧帝大レベルの難関大学に対応できるハイレベルな参考書です。扱われている問題の難易度が高く、問題を解くというよりは筆者の主張や言いたいことを読み取ることに主眼が置かれています。
掲載されている長文読解のボリュームが多いことや、内容が難しいといった要素があるため、繰り返し学習して身につけていくことが前提の参考書です。また、MARCHの入試レベルの現代文の実力は身に付けた上で取り組むことようにしましょう。
現代文の基本的な解き方が分からない段階で『現代文と格闘する』に取り組んでしまうと、難しすぎて学習効率が低いです。基本的な問題は解けるようになってから『現代文と格闘する』に挑戦するようにしましょう。
この現代文参考書は、大きく分けて3つのパートに分かれています。
第一部では「語句のイメージ」、第二部では「文章の読み方」、第三部では「演習」と、基礎から実践まで網羅されているのがこの現代文参考書の特徴です。
- 現代文の圧倒的な力を身につけたいと考えている受験生
- 基本的な読解力・解答力は身につけたのに、点数が伸び悩んでいるという受験生
におすすめしたい現代文参考書です。