理系文系に限らず受験生の多くが地歴の選択科目として勉強する地理のおすすめの参考書、参考書ルートについて徹底解説!!共通テストから二次試験まで幅広くレベル別に村瀬や瀬川など幅広く地理の参考書、問題集の特徴も抑えながら詳しく紹介していきます!
目次
高3の地歴選択で地理が多く選ばれる理由



高3に進級する段階で受験生は地歴公民の選択を迫られます。この記事が選択の際の手助けになれればなと思います。
理系の人が地理を選ぶ理由
理系の受験生は学校によっては半強制的に地理を選ばぜられると思います。ですが大半の学校は地理or倫政の選択だと思います。中でも地理を選ぶ理系の受験生が多い理由はずばり暗記が少ないからです。
と言っても、完全にゼロというわけではないので多くの理系の受験生があまり点数が伸びず悩むのはありがちなことです。しかし地理は頭を使い効率的に考える勉強なので理系には最適である学問なのです。
文系の人が地理を選ぶ理由
文系に進んだ受験生は世界史、日本史、地理の中から2つを組み合わせるのが基本だと思います。世界史と日本史を同時にこなすのは大変であることは目に見えてわかることです。
しかし地理を選択すれば地理で得た背景知識を世界史、日本史に生かすことができます。ですので、文系の人が地理を選択科目に入れるのだと思います。
地理の共通テストと二次試験は何が違うの?



地理は一貫して同じ試験じゃないの?と思っている人が多いと思いますが、実は全く形式が違うのです!
地理の共通テスト
地理の共通テストは知識に加えて思考力がかなり必要になります。共通テストは問題文に会話文や図表が付け加えられ尚且つマークの選択式となっているので時間と判断力の戦いになります。地理の知識を記述する能力は必要ではなく、正しい知識を素早い時間で引き出す能力が必要となります。
地理の二次試験
主に文系学部の二次試験で地理を選択すると記述式の問題が7割を占めるようになります。その記述も100字以上の問題も少なくありません。東大京大一橋などの最高難関大学では200~300字を求められることがあります。ですので、より深い知識とそれをポイントでまとめる記述力が必要とされます。
系統地理と地誌ではどっちから勉強を進めるべき?



系統地理と地誌では、どっちから勉強を開始するのがよいのでしょうか?
答えは、系統地理を勉強し、しっかり理解した後に地誌を勉強する形がよいでしょう。
地理の勉強のルートは
系統地理→地誌→問題演習
系統地理をしっかり理解できた人にとっては、地誌を勉強する必要性はほとんどありません。なぜならば地誌は系統地理で習ったことを地域ごとに詳しく見ていく作業だからです。
系統地理をしっかり理解することが、地誌でつらい暗記をすることなく、楽して早く地理を得点源にするための重要なポイントです。
大学受験の地理の合格できる勉強のコツ
地理学習の「コツ」はケッペンの気候区分と大地形を一番先に完璧にすること。
これが地理学習のカギを握ります。
人々の営みや動植物の分布、その他すべての基本は「気候」・「大地形」が元になって決まります。
その後、宗教問題やエネルギー問題が歴史を動かしますが兎に角、上の二つを先に完成させれば、地理の(もっと言えば歴史、政治経済・・・)大半の土台を抑えられます。
・「ケッペンの気候区分」とは、簡単に言うならば降水量と気温によって世界中の地域を30以上に分けたものです。ただし、高校範囲ではそこまで細かくは分類しません。
この分類を先に学んでおく事で、例えば南アフリカ南部とイタリアやフランス、米サンフランシスコと全く違う地域にもかかわらず各々の地域でワインの生産が盛んな理由がわかったりします。
地理の参考書選びのコツ



地理を学習する際誰もが参考書を手にすると思います。その中で自分には何の参考書が適しているのか分からないですよね。studychainでは地理の参考書について詳しく解説している記事もあるので是非ご覧のなってはいかかでしょうか?
読むだけでは身につかない!
参考書と言っても講義形式や問題集など様々です。多くの人は講義形式の参考書を手に取ると思いますが、読むだけで納得して理解したと勘違いしている人が多くいます
。理解したからと言ってテストで解けるようにはなりませんよね?地理で高得点を狙うにはインプットをどれだけ早く終わらせアウトプットにどれだけ時間をあてれるかが鍵となります。
地理用のノートは併用するの?
地理の参考書に書き込むか、地理用のノートを作るべきかと迷っている受験生は多くいるともいます。先に結論を言うと、ノートは併用すべきです。
受験のことを考えると会場にあの分厚い参考書を持っていくのは効率的とは言えません。ですので「地誌ノート」、「弱点ノート」など自分が最後に見て安心できるようなノート作りが好ましいと思います。
地理の過去問はいつ始めるべき?
先ほど述べてアウトプットの部分である過去問をいつ始めるのか、という悩みも多く聞きます。受験期になると「センター〇年分解いたわ~」とマウントを取ってくる友達もいると思います。しかしアウトプットには二段階あり一つは「自分の苦手を見つける」もう一つは「最終確認」です。
その二つを意識すると地理の点数は各段に上がると思います。私の場合は夏に苦手を洗い出し秋に苦手部分を強化して冬に最終確認という進め方をしていました。
地理の共通テスト対策に使われる参考書



ここではよく書店で見かける定番の参考書のメリット、デメリットを解説していきます。
共通テストで9割狙える参考書①【瀬川聡】地理Bの点数が面白いほどよくとれる本
私もお世話になった瀬川先生のベストセラー参考書です。この参考書のメリットは圧倒的利用者数にあると思います。地理の基礎の基礎から解説してくれるので地理の授業を受けているような感覚になります。
デメリットとしては基礎の基礎から解説している分、応用の知識が若干不足しているように思えます。しかし共通テストに関してなら9割を目指すには十分な知識が学べるでしょう。
まずは地理の基礎固めができる参考書②【山岡信幸】山岡の地理B教室
2022年現在も東進で講師をなさっている山岡先生の参考書です。この参考書のメリットとしては読みやすさにあると思います。本の中で時折冗談を混ぜつつ講義を進めていくので飽きずに読み進めることができます。
私の友人はこの参考書がきっかけで地理が好きになったと言っていました。デメリットとしては少しデータが古いものが多い気がします。系統地理においてデータは大事であるのでデメリットとして挙げさせていただきます。
基礎固めに最適な参考書③【村瀬哲史】村瀬のゼロから分かる地理B
東進の超人気講師である村瀬先生の参考書です。村瀬先生の授業は暗記ではなく理解を重要としているのでそれがそのまま参考書に表れていると思います。地理の授業に疑問を持っている人はこの参考書を読めばすべて理解できると思います。
デメリットしてはかなり量が多いので途中でやめてしまう人もいます。
地理の理解が進む参考書④【宮路秀作】目からウロコのなるほど地理講義 系統地理編
代ゼミのカリスマ講師、宮路先生によるとっておきの講義を収録。なぜそうなるのかを丁寧に解説しているため、内容を理屈から理解できます。
わかりやすい授業を聞くように、スラスラ読めて、「なぜ、そうなるのか?」がわかるから記憶に残るため地理勉強における挫折がほとんどありません。
カラー図版で見やすく、文章が講義調で読み進めやすいのも嬉しいポイント。本書は系統地理編ですが、地誌編もあるので合わせて学習に役立ててください。
参考書⑤【宮路秀作】目からウロコのなるほど地理講義 地誌編
地誌編については、各国、各地域を見ていくと、やがて全体像を把握できるようになります。系統地理の知識とつなげて勉強を進めることでより早くかつ鮮明に定着していくと思います。
「なぜ」私達がここで暮らし、「なぜ」このような作物を育てているのか?そのことをひとつひとつ理解することにより、それが、地球上に存在する全ての「なぜそうなるのか?」という事への答えへとつながっていきます。
参考書⑥ 新詳地理B 帝国書院
『新詳地理B(帝国書院教科書)』はオーソドックスな記述や説明にふれることができる一冊として定評のある教科書です。
単なる知識の羅列ではなく、それぞれの事象の因果関係がみて取れるような詳細な記述、加えてそれらの記述に繋がっている豊富な視覚資料が非常に整理されてまとまっています。また、それぞれの単元の学習に関連するコラムによって関連情報がわかりやすく掲載されています。難関大学受験者はこうした細かいコラムまで読み込むと良いでしょう。
『新詳地理B(帝国書院教科書)』の特徴としては、全体を通して系統地理単元の充実度が非常に高いところです。日本はもちろん、世界の最新事例が数多く記載されており、今現在、世界で起きている様々事象を地理的な観点から理解するための手助けをしてくれます。
具体的には、「世界と日本の新しい動向が掲載されているので,変化する世界各地の様子を詳細に」学べるようになっていたり、「事例が豊富で,因果関係まで記述されている」ために、体系的な理解がしやすくなっています。
地理の二次試験対策、共通テスト演習に使われる参考書



こちらでは主に文系の人に向けた地理のおすすめの参考書の紹介をしていきます!地理の共通テスト、共通試験でしっかりと9割が取りたい受験生の方から二次試験で東大、京大、一橋などでも合格点が取りたいを考える受験生に逆転合格できるおすすめの地理の参考書と問題集を解説します。
参考書①実力をつける地理100題 【Z会】
Z会出版の文系地理選択の人に絶大な人気を誇る参考書です。主に記述メインの参考書になっていて基礎から応用まで幅広く扱っていてどれも良問が多いです。記述のポイントや背景知識まで解説に詳しく書いてあるので是非手に取ってほしい参考書の一つです!
参考書②地理B一問一答 【東進ブックス】
東進の山岡先生が著者として出版されている参考書です。この参考書は分野ごとに知識を深めることができます。
さらに持ち運びに便利なサイズ感で赤シートもついているので隙間時間に一人でも友達と一緒にもできるので知識を詰め込みたい人にはおすすめの参考書です。私も10~11月には一問一答を使っていました。
参考書③山川の地理B一問一答 【山川出版】
山川出版の参考書で受験生から絶大な人気を獲得しています。人気の理由はもう一つの地理用語集との併用で効果が絶大になるからです。二つの参考書は互いにつながっており疑問に思ったことをすぐに調べることができ、難易度別で問題が構成されているので取り組みやすいのも人気の理由かなと思います。
参考書④大学入学共通テスト 地理B 実戦対策問題集
大学入学共通テストの形式に慣れ,実戦力をつけるための問題集です。
早くから対策に取り組みたい人,直前期に演習したい人,どちらにとっても効果的な演習ができるような構成となっています。
試行調査・センター試験のなかから「大学入学共通テスト」に特徴的な問題を取り上げるとともに、過去のセンター試験で「大学入学共通テスト」対策として利用できる問題を厳選しています。
参考書⑤地理記述論述問題集
東大をはじめとする国公立入試で地理を選択する人におすすめな一冊です。
解説では、解答に至るまでの考え方をまなぶことができます。100問近い問題を学習すれば、典型問題にかんしてほぼすべて網羅できるはずです。
ただ、説明が淡白なため説明不足だと感じる部分もあると思います。そのため、地理の基礎レベルの問題は完璧にわかる実力がないと少し厳しいです。
参考書を使わない地理の勉強法



学校の勉強と並行するのが厳しい、参考書が自分に合わないといった人向けに勉強法を紹介します!
地理の問題を友達と一問一答
受験の時に友達と話すのは勉強の話題に限りますよね!その時に友達と自分の知識を問題にすれば、孫問題を出すために自分で復習し、また友達の知識を自分のものにできるので一石二鳥です!その中で得たことは意外に忘れないものです。ですので、学校の休み時間に実践してみてはいかかでしょうか?
地理の地図帳を有効活用
地理の時に絶対といっていいほど使う地図帳を有効活用しましょう。地誌の時に大陸、国名を覚えるのは大変ですよね、、、。正直地図を眺めていても絶対に覚えられません。なので見なければいけない状況をつくります。私がしていたのは、トイレのドアに貼る、自分の部屋に貼るといったことです。二週間も貼っていれば完全に覚えてしまいます。自分の目にする場所に貼ってみてはどうでしょうか?
まとめ
参考書の使い方に不安がある人、自分だけではなかなか進められない人は一度無料受験相談を受けてみてはいかがでしょうか?小さな悩みから受験の相談まで幅広く受け付けています!


