近年各大学で英検利用入試が導入される中、GMARCHも一般入試枠が減っていき難易度が上がっていっています。そんな私立難関校群のGMARCHで入試を有利に進める英検利用について2022の最新情報と一緒に徹底解説していきます!
GMARCHの英検利用ってどんな入試?



GMARCHの英検利用は学校によって複雑になっているのでまずは英検利用と英検利用のメリットについて解説します。
英検の級とCSEスコア
英検の級とスコアは最近になってCEFR基準によって明確に区分けされたのです。
例えば 英検二級に高得点で受かった人と英検準一級にぎりぎりで受かった人はどちらが英検利用で優遇されると思いますか?
答えは前者の 英検二級に高得点で受かった人なのです。今まであまりスコアを気にしてこなかった人が多いともいます。しかし大学入試の英検利用ではスコアを重視しています。
下の図のように日本実用英語検定協会はスコアと級を設定しています。



英検二級は受かったが英検準一級に何度も落ちている人は英検二級を何回も受験して英検二級で高得点をとったほうがいいですよね。
GMARCHの英検利用で優遇されること
GMARCHの英検利用で優遇されることは大きく分けて三つです。
【1】英語四技能型試験を受験できる
英語四技能型入試は出願に英検が必要になり、準一級や二級それぞれありますが前提として英語が得意な人が集まっているので英語で差はつかず、英語以外の教科で差をつけれる人にはとても有利な英検利用になっています。
加点や換算得点がないので一見するとないがしろにされがちな英検利用の入試方式ですが。定員も少なくないので意外と穴場なのかもしれませんね。
【2】換算得点とされる英検利用
換算得点とは英検の〇級はこのテストでは〇点ぐらいですね。この換算得点の英検利用は各大学によって英検の取得級なのか、CSEスコアなのかが変わってくるので注意して受験大学を見る必要があります。
英語そのものの試験がなくなるのでより勉強が進めやすく、英語が苦手な人はこの換算得点の英検利用はとてもいいともいます。
【3】加点方式の英検利用
加点方式の英検利用は英検の取得級やスコアで入試の点数に加点されるものです。例えば一教科の入試では時の運で点数が変わります。そんな時に何点か加点があれば合格にぐっと近づきます。
加点と言っても少ないか点ですが一点が合否を分ける入試では大事な加点となりますのでこのために英検を取るのも試験に対しての安心感が増しいいのかもしれません。
英検利用は理系でもできる?
英検利用は一見すると文系の入試にしか使われてないようなイメージですが理系にもしっかり英検利用はあります。例えば東京理科大学のグローバル入試には加点方式と出願資格として英検利用が導入されていますし、東京理科大学の穴場入試としても知られています。
理系の受験生は理科と数学に割く時間が多くなかなか英語に割く時間がないので英検利用を積極的に使うべきだと考えます。
GMARCHで英検利用を使う際に注意すべきこと



GMARCHの中でも穴場入試となっているのが英検利用であり英検利用の入試で私立難関校に合格するために気を付けてほしいことを二つ選びました。
スコアを狙うのか取得級を狙うのか
GMARCHで英検利用を使う際に絶対に注意してほしいことは自分の志望する大学が取得級を重視するのかそれともスコアを重視しているのかと言うことです。
取得級とスコアでは全く勉強法が違ってくるので、ここに注意しておかないと結果的に英検利用ができずに勉強が無駄になってしまいます。
GMARCHの一般入試との倍率の差
英検利用するからには一般入試よりも受かりやすくなっているのが大事な要素の一つになります。英検利用入試を受けるだけで有利になるのですが、後述する大学で気になった大学の倍率を確認してみてください。
自分の受験する大学の倍率は受験生にとってはとても大事な情報ですので絶対に出願する前に必ずチェックしておいてください。
【2022最新版】GMARCHの大学で英検利用できる学部



2022の最新情報でGMARCHの中で英検利用ができる文系の学部を紹介していきます!
GMARCHの学習院大学で英検が使える学部
国際社会学部プラス試験
- 英検1級で2630点をとると学習院大学の個別入試の150点(満点に相当)に換算されることになります。
- 英検準1級で2540点をとると学習院大学の個別入試の140点に換算されます。
- 英検準1級で2304点をとると学習院大学の個別入試の130点に換算されます。
- 英検2級で2260点をとると学習院大学の個別入試の120点に換算されます。
- 英検2級で2120点をとると学習院大学の個別入試の110点に換算されます。
- 英検2級で1980点をとると学習院大学の個別入試の100点に換算されます。
学習院大学の国際社会学部では、英検利用は可能ですが英検二級の合格点だと全体の6割程度なので周りと差をつけたいのなら準一級または二級のハイスコアを目指すべきでしょう。英検二級でハイスコアを出すことで英検準一級レベルのスコアを得ることができます。
GMARCHの明治大学で英検利用ができる学部
明治大学商学部(英語四技能試験利用方式)
明治大学は、英検利用が可能で英検二級が出願資格になっていますが、こちらは出願資格が低いために明治大学商学部の入試の中でもかなり高い倍率であるのでお勧めできません。
しかし英検をせっかく取得しているのなら早慶の滑り止めとして受験するのは英検利用も効率的な使い方かもしれません。
明治大学経営学部(英語四技能試験利用方式)
明治大学経営学部はGMARCHの経営学部の入試の中で一番倍率が低いので英検利用の入試でとてもお勧めできます!加点方式の英検利用の試験ですが各技能の点数に制限があるので注意が必要です。
- 2200(各技能530)で出願可能、加点なし。
- 2467(各技能570)で加点20点。
- 2630(各技能610)で加点30点。
明治大学国際日本学部(英語四技能試験利用方式)
明治大学国際日本学部は出願資格として英検利用がありますが準一級となっておりかなり難易度が高いです。そのせいか英検利用の倍率は年によっては2倍を切ることがあるのでお勧めです。
GMARCHの青山学院大学で英検利用ができる学部
青山学院大学国際政治経済学 国際政治学科(B方式)&国際政治経済学部 国際コミュニケーション学科(B方式)
こちらは英検利用の出願資格として英検準一級が採用されていますが、共通テストも必要になるので第一志望が国立や早慶の人は勉強量が増え効率が悪いのでお勧めできません。
英検利用の試験内容は以下のようになっています。
大学入学共通テスト→国語(近代以降の文章)40点、英語(リーディング、リスニング)60点の計100点
独自問題→「地理歴史、公民」(「政治・経済」、17世紀以降の「世界史」、17世紀以降の「日本史」)、読解力・論理的思考力を問う問題(問題に英文を含む)の論述・総合問題で100点
青山学院大学総合文化政策学部 総合文化政策学科
MARCHのAである青山学院大学の総合文化政策学部は出願資格として英検利用が可能ですが級は関係なく完全にスコアで判断されます。
こちらも共通テストを利用する形になるので前述したように余裕のない方にはおすすめできません。
GMARCHの立教大学で英検利用できる学部
MARCHのRである立教大学の英検利用はかなり特殊になっており英検のスコアまたは共通テストの英語の点数となっており英検のスコアがどれくらいに換算されるか明かされていません。
これは私の推測ですが英検利用で有利になる大体CSEスコア2300あたりが目安になってくると思います。
GMARCHの中央大学で英検が利用できる学部
中央大学経済学部(英語四技能試験利用方式)
英検二級以上が英検利用の出願資格になり、英検を150点満点で換算し得点とします。経済学部の試験はフレックス入試と違い倍率も高くないので受かりやすいと言えます。
中央大学文学部(英語四技能試験利用方式)
中央大学では、英検利用の出願資格として英検準一級以上とし、それ以上であれば英語が試験では免除されています。中央大学に限らず大学受験において英語が免除になれば確実に入試は有利に進みます。
中央大学総合政策学部(英語四技能試験利用方式)
英検利用の出願資格で英検スコア2304点以上の高得点を要しますが倍率も低く中央大学の中でも穴場学部であります。
中央大学国際経営学部(英語四技能試験利用方式)
英検利用では英検スコア1940点以上が得点換算となりますがこの試験は試験の三分の二を英検が占めますので英語が得意な人にはとても有利な入試になっています。
国際情報学部(英語四技能試験利用方式)
英検利用の出願資格としてCSE2.0スコア2300以上かつ各技能500以上(受験級は英検準1級以上であること)
試験が国語の一科目なので国語が得意な人はとても有利になると思います。
GMARCHの法政大学で英検利用が可能な学部
法政大学は全学部の個別試験で英検利用が可能
英検利用の入試は学部ごとに指定された数学か国語で合否が判断されます。
[英検準1級以上が必要な学部]
- 法学部国際政治学科/国際文化学部/法学部法律・政治学科/文学部英文学科/経済学部国際経済学科
[2級以上かつCSE2.0スコア2150点以上が必要な学部]
- 現代福祉学部
法政大学グローバル教養学部
出願資格と得点換算の英検利用では満点は取れませんがTOEICのハイスコアは時間を要するので英検が一番高得点を取るには最適だと思います。
英検利用の得点が150点満点で取得級に応じて点数がもらえます。英検1級以上であれば140点換算となり、英検準1級かつCSE2.0スコア2500点以上であれば130点換算となります。
まとめ
MARCHの大学受験において英検を利用することですが、全体的に受験に有利に繋がるケースばかりなので高校2年生の方は先に英検を取っておくことをおすすめします。また、英検学習における勉強期間は極力短くして、本来の試験に集中できる状態を目指すことがとても大事です。
そのためにもぜひ英検は一発で合格できるよう受験勉強頑張ってください!
- ①英検利用はGMARCHの受験には有利になる
- ②自分の志望校に合わせた英検利用を使うべき!
- ③英検利用を積極的に検討しよう!



高校で英検準一級、TOEIC860点を取得し、早稲田大学に現役で合格。「最短で英語力を上げる正しい勉強法を知ってもらいたい」という思いから英語の勉強に関する情報を発信している。
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