この記事では大学受験の生物は短期間の勉強でマスターできるかについて解説。難関大志望の受験生向けにセンター試験、二次試験及び定期テストの成績UPにつながる生物のおすすめの勉強法、生物のおすすめの参考書や問題集、その特徴やレベルなど受験生が知りたい情報を紹介します。
目次
【勉強法】生物は短期間でマスターできる?



結論から述べると、短期間で生物の成績を上げることは厳しいです。特に理科の中では最も上がりづらいと断定してよいでしょう。なぜなら、先ほど述べたように暗記が勉強の大半を占めるからです。物理のような暗記事項が少ない科目は公式をしっかり理解さえすれば演習問題をこなしてすぐに実力が養われます。ですが、生物のように暗記といった基礎固めで多大な時間を要する科目は短期間で成績を上げることは厳しいです。
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生物ってどんな科目?
物理・化学よりも暗記に多大な時間を要し、事項同士の関連を含めて効率的・体系的に整理することが必要となります。他方、計算は遺伝、呼吸商、光合成速度など典型的なものはあるれど数は多くありません。
大学受験問題での出題傾向を確認しても、大問1つ分は遺伝計算が含まれるといった傾向です。なお、計算といっても物理・化学のように複雑なものではなく、簡単な2次方程式や確率の計算程度ものが多くを占めます。
さらに、実験考察問題ではリード文が長く与えられるため、国語のような読解力を必要とする教科が得意な人にとっては有利だといえます。論述問題も出題されており、日本史・世界史のような科目に近い特徴を持っています。
入れるべき知識量が多いため、一度覚えた後も定期的に知識の確認をする必要があります。生物に暗記は英単語の暗記と同じ勉強法ですね。しかし、物理・化学ほどの計算演習を必要としないため、生物は一度知識を頭に入れてしまえば、3科目の中で最も安定した得点を取ることができる科目と言えるでしょう。
生物は暗記科目?
結論から述べると、生物は暗記科目です。具体的に述べると、8割が暗記で2割が計算・論述対策です。その計算・論述対策も暗記が完璧にできていることが大前提です。生物は理科科目の中で計算比重が最も低く、暗記比重が最も高い科目になります。数学が苦手な高校生は生物を選択する傾向にあります。
暗記事項というのは放置しておけば誰でも忘れます。したがって、暗記事項が多い生物はこまめな復習が必要となります。
生物の勉強はまず覚えるべき内容を頭に入れる、つまり基礎固めが非常に重要です。
大学受験対策に関わらず生物の勉強は、基礎固めが完璧にして知識を頭に入れたうえで、それをもとにした考察問題や計算問題を解いていく必要があります。ですので、何度も繰り返しますが、大学受験で合格を勝ち取るためには、反復学習で暗記をするという基礎固めが非常に重要なのが生物という科目です。
受験生必見!志望校に合格できる生物の勉強法



生物の勉強法 暗記編
生物の暗記分野の大学受験勉強をしていく上で最も使う参考書は『教科書』です。例外を除いて、基本的に大学受験は基本的に教科書に載っている内容から出題されます。大学受験の応用問題も教科書の内容をひねって出題しているだけなのです。なので、生物の大学受験勉強をするときはまずは教科書の本文の内容を理解してくことが大切です。
教科書を使った勉強法として、教科書の本文を一通り「理解しようとしながら」読みましょう。その際意識してほしいことは用語単体で覚えていくのではなく、図や表、イラストを有効に使って「感覚的に理解」していくことをおすすめします。
ここでは特に、単語を完璧に覚えようとしなくて大丈夫です。その分野で出てくる単語がなんとなくで頭に入れば大丈夫です。その後、学校で配られるであろう参考書を使ってその分野の学習を進めていきます。
ここで教科書ではなく参考書を使うのは、生物という教科ではイラストや絵と一緒に覚えでいくことがとても重要な教科だからです。
そして、自分の手を動かして白紙にイラストを真似て描きましょう。このアウトプット作業が理解を助けます。覚えた知識の確認としての総仕上げとして問題集に取り掛かり、参考書を見ながら問題集を解くことで用語を完璧に覚えていくようにします。
生物の勉強法 遺伝問題編
遺伝分野の問題ははどこの大学受験問題にも100%出題されるといいてもいいくらい頻出の分野です。しかし体系的に学習している大学受験生はとても少ないので、解ける高校生と解けない高校生の差がはっきりと出る分野と言えます。
生物の中でも、それくらい教科書を読んでも理解ができない難しい分野と言えます。
大学受験の生物の遺伝対策をするならこの参考書!



「大森徹の生物 遺伝問題の解法」
遺伝分野が苦手な人はこの参考書を必ず買うべきです。この参考書を完璧にしてしまえば、遺伝問題に関して圧倒的に強くなれます。
「遺伝問題の勉強法=この参考書を読む」と断言しても過言ではないほどの参考書になっています。
生物の勉強法 論述問題編
論述問題は、生物の大学受問題で最も難しく負担が大きい問題だと思います。論述問題を解くには基礎知識を神尾駅に頭に入れておく必要があります。
センター試験だけで生物を受験するのならば問題はありませんが、二次試験で生物を利用して受験をする高校生には超重要な部分で、合否を分けると断言できるほどです。
なぜ論述問題が難しいかというと、生物の知識を正しく理解し、それを自分なりに言葉で説明できるようにするという手順があって、ようやく解答にたどり着くことができるからです。とにかく解答できるもでの手順が多いのが特徴です。
逆に、内容を正しく理解し、それを正しく説明できれば論述問題で正答が得られるということですね。
これも勉強の流れは暗記分野と基本的には一緒です。論述問題対策にはとにかくアウトプットの作業が大切です。問題を解く際は何度も手を動かしましょう。最初の頃は間違えいいです。何回も解くにつれて論述問題の書き方を掴めていきます。
【勉強法】生物のおすすめの参考書



①セミナー生物基礎+生物



対応レベルは、定期考査~難関私大・国公立大学まで幅広く対応しています。また、大学受験生だけでなく、日頃の定期考査の対策にも活用できます。
多くの高校で指定教材として使われているため、良問ばかりで構成されています。レベル別の練習問題から、分野がごちゃ混ぜになった巻末問題まで、扱う分野・レベルともにとても幅広いです。問題とは別に、解説量が豊富な解答書がついています。ただ解いて丸付けをするのではなく、隅々まで解説を読むことでこの問題集の力が発揮されます。
高校生物の基礎固め、大学受験を本格的に始めた学生におすすめの生物の参考書です。
【勉強法】生物のおすすめの参考書



②大森徹の生物 記述・論述問題の解法
対応レベルとして、早慶、難関国立大学・私大大学に対応している難易度の高い問題集です。
「大森徹の生物 記述・論述問題の解法」の特徴として、「大学受験生が書きがちの間違った解答」が載っている点です。記述の間違いを自分で見つけることは難しいですが、誤答例が示されることで、間違いを見つけやすくなっています。
生物の記述力・論述力に自信がない大学受験生におすすめの参考書です。
【勉強法】生物のおすすめの参考書
③生物(生物基礎・生物)基礎問題精講
対応レベルとして、センター試験~国公立二次試験対応の参考書になります。
「生物(生物基礎・生物)基礎問題精講」は、頻出分野の解法が詳しく記載されています。問題構成は必修問題と演習問題に分かれており、センター試験のみで生物が必要な人は必修問題を丁寧にこなしましょう。ここを完璧にすれば安定して高得点を取ることが可能になります。また、演習問題は実際の大学入試問題から出題されており、実力養成として最適です。難しい参考書に取り掛かる前にこの参考書を完璧にしましょう。
センター試験で高得点を取りたい大学受験生、レベルの高い参考書に取り組む前の足掛かりに使いたい大学受験生におすすめの参考書です。
【勉強法】生物のおすすめの参考書



④生物重要問題集―生物基礎・生物
対応レベルとして、入試基礎~難関私大・国公立大レベルまで対応しています。「基礎問題から応用問題まで、一冊で全て済ませたい人」「典型問題の解き方を身に着けたい人」におすすめです。
生物用語の本質をとらえて覚えていないとないと解説が理解できないので、「重要問題集」よりレベルの低い参考書で知識をつけた状態でこの参考書に取り組むといいでしょう。
生物の内容を一通り勉強し終わって、本格的に大学受験勉強をしていく学生におすすめの生物の参考書です。
【勉強法】生物のおすすめの参考書



⑤大森徹の生物遺伝問題の解法
多くの大学受験生がつまづきがちな遺伝分野を、解答のプロセスからアプローチ方法まで丁寧に解説されている参考書となっています。
遺伝分野を勉強するという乞うことは、「大森徹の生物遺伝問題の解法」に取り組むといっても過言ではないので、遺伝分野を苦手とする大学受験生におすすめの生物の参考書です。
最後に



皆さんは理科の勉強を軽視していませんか?大学受験において、理科を軽視する学生が圧倒的に多いです。では、なぜ理科を軽視する大学受験生は多いのでしょうか?
大学受験において、大半の学生が高1高2の間は国数英を最重要視して優先的に勉強します。なので理科や社会を後回しにしがちです。その結果、大学受験本番ギリギリで理科を詰め込もうとする学生が続出しています。
確かに、国数英を優先的に勉強するスタンスは間違っていません。ですが、それでは理科が大学受験本番に間に合わないという学生が続出してしまいます。
「高1高2の間は国数英を優先的に勉強する」これの本当の意味は「理科も基礎固めだけは付随してやっておく」です。高1高2の間は応用問題に手を付ける必要は全くないです。とにかく基礎固めだけは必ずやりましょう。多くの大学受験生は勘違いして理科の基礎固めを疎かにしてしまいます。その勘違いが大学受験本番に理科が間に合わないということを引き起こしてしまいます。
大学受験の勉強において理科という教科を後回しにした結果、大学受験本番に間に合わず、理科が足を引っ張ってしまう現象が起こりがちです。後回しにしすぎてもう手遅れだから捨て科目にしようと考える学生は多いです。
しかし、その考えは非常にもったいないし、国数英より大学受験対策が簡単な理科を捨て科目にするのは100%大学受験に失敗するといっても過言ではないでしょう。
大学受験で生物を得点源にするには、自分に合った生物の参考書を選ぶのが非常に重要です。自分のレベルよりの高すぎる参考書、自分のレベルより低すぎる参考書だと生物のレベルは一向に上がりません。これは生物に限らずどの科目にも当てはまります。
この記事を読んで自分にあった参考書選びができれば、大学受験に向けた生物の勉強をスムーズに進められるでしょう。
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